【WSOP2022】完全版:日本人獲得賞金10傑

WSOP2022が終了。今大会は過去最大の日本人プレイヤーが参戦し、約180名がITMしました。日本人最上位の10傑を紹介!

10位:

mos009

ITM回数:2回

獲得賞金:$48,044

10位は石川県のポーカープレイヤーmos009氏。兼業ながらWSOP軍資金をOnlineで稼ぎMAIN EVENTの参加権利をOnlineサテライトで獲得した実力派。本業での時間的制約のため、MAIN EVENTはDay2Dから参戦。短日でチップを初期スタックの8倍弱まで増やし、Day1不参加でありながら全体74位の成績でDay2Dを通過した。その後も順調にチップを増やし、Day5に進出。初のMAIN EVENTを244位で終えた。
Day4以降で世界のトッププロと対戦を経験したことで、アマチュアプレイヤーの限界を痛感。部分的なプレイングスキルや運のみでは世界を獲れない現実を目の当たりにした。

【WSOP2022】Event #70 Main Event Day5 : 4人のメイン戦士がITM!

9位:

くまもんゴル

ITM回数:3回

獲得賞金:$60,771

9位は獲得賞金国内30傑のくまもんゴル氏。神出鬼没のトーナメントプレイヤーで、2022年はアメリカで$100K以上のプライズを獲得。相手の観察を怠らないエクスプロイト戦略を得意とする。洗練されたスカウターを装備し、オンライン勢との不要な勝負を避ける老獪さが持ち味。MAIN EVENTはDay1Dを勝ち進み、Day5に進出。Day4以降は世界TOPの実力を知るからこその堅実なプレーに終始。日本人2位となる183位のDeep Runを果たした。現在はAPPT Manilaのためフィリピン入り。彼の前に国境はない。

【WSOP2022】Event #70 Main Event Day5 : 4人のメイン戦士がITM!

8位:

Yuhei Sanada

ITM回数:2回

獲得賞金:$61,706

8位はYuhei Sanada氏。同氏は獲得賞金の90%弱をアメリカで稼ぎ国内ランキング54位(2022年7月30日時点)のプレイヤー。WSOPは2016年から皆勤賞となり、昨季はMAIN EVENTでITMを達成。今季は2,569人が参加した#62 Super Turbo Bountyで大爆発。全体4位でDay1を通過し、FTに進出。6位の好成績を収め、$59,306を獲得した。MAIN EVENTはDay1bから参戦し、Day2に進出した。惜しくも2年連続のMAIN EVENT ITMは逃したが、獲得プライズは去年を上回った。来年のWSOPはさらなる飛躍を目指す。

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7位:

ひゃっほう

ITM回数:10回

獲得賞金:$106,669

7位は今季Team GG Japanの一員としてWSOPに参戦したひゃっほう氏。スポンサードプレイヤーとしての使命感で10回のITMを達成(内Online Event 2回)し、結果をもってアンバサダーとしての役割を十二分に果たした。10回のITMは日本人TOPで2位タイの木原直哉プロ、チーム3億円のプロポ氏、アカヤギ氏の6回を大きく突き放したた。ハイライトはBuy-in $5,300のOnline Event。Kazuki “hyahhoo3” Ikeuchi のHNで出場し、244人のHigh Rollerに囲まれながらもFT進出。ラストハンドはPFAIでAQ<AJ。リバーで3アウツを引かれる結果となり4位となった。
聖地滞在中はPCRやサウナ、レストランなどのお役立ち情報を積極的に発信。多くの日本人プレイヤーをサポートした。#57では教え子のmirano氏の大活躍にする場面もあった。

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6位:

mickun

ITM回数:3回

獲得賞金:$111,931

6位はMAIN EVENT日本人最高位 mickun。WSOPは後半戦の7/3から参戦。MAINを含む#68、#70、#81の3つのEventで$100K以上稼ぎ出したMAIN EVENTはDay1Dから勝ち上がり、日本人で唯一Day6に進出。彼のトーナメント戦略が非常に優れていることは明らかで、記録によると現在10回連続でDeep Run(ITM金額>Buy-in額の3倍)を果たしている。彼がDeep Runを果たせず、Mini ITMで終わった結果は4年前まで遡らなくてはならない。今回のMAIN EVENTでmickunがチップ量上位20%に名を連ねたことはDay1を除きほとんどない。Day3に至っては下位30%の35BBスタートだった。mickunでなかったらプレッシャーに耐えきれず、Day3早々に敗退していただろう。彼を追っていると、ほとんどのプレイヤーが誤ったトナメ戦略を採用しているように思える。全ての答えはBubble恵比寿にある。

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5位:

似非(エセ)カイジ

ITM回数:1回

獲得賞金:$154,688

5位は専業プレイヤー似非(エセ)カイジ氏。同氏はOnline専業の印象が強いが、2018年以降は毎年WSOPでITMしている実績を持つ。今季初の1発$100K超えを果たしたプレイヤーであり、前半戦のMVP。彼の一撃はこれから戦地に立つ多くの日本人プレイヤーの背中を押し、結果的に日本勢の大躍進を導いた。彼が爆発したのは#21 Monster Stack NLH。Day3をチップリで通過し、最終日のDay4へ進出。夢のFTの舞台はYouTubeで生配信された。最終盤はセコンドにユーロ氏を起用新たなトーナメント戦略を披露した。
帰国後は#21の解説動画をYouTubeに投稿。40BB前後のLigh 3 Bet戦略を紹介し、トーナメントの適正レンジをおさえる重要性を強調。今ならGTO Wizardを無料登録するだけでトーナメントのプリフロレンジを勉強可。詳しくは動画の概要欄で。

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4位:

Kei Nitta

ITM回数:1回

獲得賞金:$158,515

4位は今大会のシンデレラボーイKei Nitta氏。WSOPで海外Liveデビューを果たし、生涯初ITMを達成。その額は$158,515。鮮烈デビューの舞台は#66 MINI MAIN。MAIN EVENTの4倍のスピードで進むトーナメントを一気に駆け抜けた。象徴的なハンドはFTでのTT。EPからOpenし、97455のLow BoardにTriple Barrelを打ち切り、相手がmuck。このPotが決め手となり、全体3位で最後の5人に生き残り、Day3に進出。最終的に5位入賞を果たした。優勝したのは自身よりショートでDay3に進出したプレイヤー。この差さえ、これから刻まれる彼の伝説に比べると些細なものかもしれない。

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3位:

Masashi Oya

ITM回数:1回

獲得賞金:$210,485

3位はMasashi Oya氏。同氏はデビュー半年で世界のヨコサワ超えの国内ランキング10傑入りした超新星。既に四鹿和彦氏と並ぶ日本屈指のHigh Rollerとして君臨。主戦場はBuy-in $10K以上。
ハイライトはBuy-in $100,000 #42 High Roller NLH。世界ランキング上位10人中6人が集結した最高峰のEventでDay1をチップリで通過。Day2はJason Koon(世界ランク8位)やPhil Ivey(世界ランク9位)としのぎを削り、FTに辿り着いた。
Buy-in $250,000の#50 Super High Roller NLHにも出場。苦しみながらDay1を突破し、ショートでスタートとなったDay2は序盤から倍プッシュで連勝。ギャンブラーの本能をむき出しにした。惜しくもITMには届かなかったが、ステーキングをしていたAlex Foxen氏が優勝。なんとステーキングで$250,000の参加費を回収する離れ業をやってのけた。
Aria High Roller #11ではHigh Roller 仲間の四鹿氏と1,2フィニッシュで$101,200を獲得。今後も日本を代表するHigh Rollerから目が離せない。

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2位:

しょーた

ITM回数:2回

獲得賞金:$313,712

2位は日本人6人目のブレスレットホルダーとなったしょーた氏。同氏はShort Dechのプロフェッショナル。優勝を果たしたBuy-in $10,000の#60 Short Dech NLHでは終始無双。Day2中盤でチップリになると誰も同氏の影すら踏むことが出来なかった。FTではStephen Chidwick(世界ランク4位)などのトッププロを圧倒。2時間に及んだBen Lamb(世界ランク29位)とのヘッズアップは終始優勢を維持し、一度も逆転を許さなかった。少人数となるFTでのプレイも完璧で、優勝に相応しい実力を世界に示した。
MAIN EVENTでも躍進を魅せた。Day1Dから勝ち上がり、Day2Dを7位で通過、ITMが確定したDay3は13位で通過とMAIN EVENTも主役として前半戦を牽引。最終的には389位でFinishし、日本人6位の成績を収めた。本人は字が得意な方ではないらしく、Day3の通過者リストにShola Nalcanishiと記載された。
#55 Tag Teamはダーツプロ森田真結子氏と「チームまよんぬ」で出場。まよんぬのDay1突破を陰ながらサポートした。
とにかく華のあるプレイヤー。来年はディフェンディングチャンピオンとしてWSOPに出場するだろう。次世代の旗手となった彼がいる限り、日本のポーカー界の未来は明るい。

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1位:

木原直哉プロ

ITM回数:6回

獲得賞金:$780,552

1位は元祖東大卒ポーカープレイヤー木原直哉プロ。#4の今季初ITMから6回目のITMを獲った#85までWSOPの全期間を走り切った。6回のITMは盟友のひゃっほう氏に次ぐ日本人2位タイ。獲得賞金$780,552は堂々の1位。総額にして1億円近い大金を稼ぎ出した。とにかく得意のMix Gameで活躍した。初戦の#4 Dealer`s Choiceを3位、続くBuy-in $10,000の#10 Dealer`s Choice Championshipを5位と1週間で$125,735を獲得、調子の良さをうかがわせた。ハイライトはBuy-in $50,000 #56 Poker Players Championship (PPC) 。Mix Gameの最高峰である夢の舞台でDay5に進出。3位に入賞し$639,257を獲得した。木原氏はPPCで今季の日本人最高額を獲得した直後、#65のレイトレジストに直行。PPCでDay5まで戦い消耗しているはずだが、溢れ出るポーカー体力を見せつけた。ちなみに#65は1,359人中97位で今季5回目のITMを果たした。
MAIN EVENTはDay1Dを突破。Day2では4bet Potで相手の35sでのクワッズに被弾し、大会を去ることになった。武勇伝だけでなく、最後にしっかりネタも提供。2022年のWSOPは日本の初代チャンピオンが制し、幕を閉じた。

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