もう1つのW杯決勝だった―
カタールW杯決勝のアルゼンチンvsフランスが行われた2022年12月19日未明、一人のプレイヤーが日本のポーカー界の歴史を変える戦いに挑んだ。
彼の戦いぶりは、多くのポーカーファンの心を動かし、そして希望を与えた。
Buy-in:€5,300
Entry : 1,267人
ITM : 183位以内
獲得賞金:€361,950
ITM回数:1回(Main Event)
みさわ氏がMain Event4位で€361,950を獲得!同氏は日本を代表するトーナメントプロ。プレイヤーとしての実績はもとより、コーチングにも定評がある。国内屈指のトーナメントプレイヤーである「うめあつ氏」や「ポーカー好きなさこくん」が師と仰ぐ程、実力者から厚い信頼を受ける。
同氏はWSOP Main EventのITM以降、一時は調子を落としていたが、EPTバルセロナのHigh Rollerで復調(関連記事)。その後、APT仁川High Roller優勝を経て、今年最後の3大ツアーとなるEPTプラハに臨んだ。
セカンドチップリで迎えたDay5は「みさわ」がツイッタートレンドとなった。多くのポーカーファンが自宅や国内アミューズ店で、深夜に中継されたLive Streamを通じ、同氏の戦いを見守った。A5での「神コール」(リバーでツーペアボードとなり逆転→相手リバーブラフ→Aキッカーでコール)やKQでの「神フォールド」(フロップトップヒット→相手リバーセット完成→フォールド)で国内ファンを大いに沸かせた。
そして、日本人プレイヤーにとって前人未到となる領域であるEPT Main EventでDay 6へ到達。激闘の末、EPT Main TourのMain Eventで名誉ある4位に輝いた。
獲得賞金:€13,150
ITM回数:1回(Main Event)
Hiroaki No氏が79位で€13,150を獲得!同氏は6月のWSOPで海外デビューを果たしたプレイヤー。WSOPでは2度のITMを達成し、日本人獲得賞金ランキングでは82位の成績で100傑入りした(関連記事)。
謎の多いプレイヤーであったが、欧州最高峰の舞台での活躍をもって、その実体が明らかになった。高い壁への挑戦の先には相応しいリターンがある。わずか半年でPokernewsデビューを果たし、名実ともに新進気鋭プレイヤーの集団を先駆けた。国際的な一歩を踏み出した同氏の今後の活躍に注目したい。
獲得賞金:€13,150
ITM回数:1回(Main Event)
Emika Senda氏が81位で€13,150を獲得!同氏は本年8月にEPTバルセロナで海外デビューをした新鋭プレイヤー(関連記事)。
デビューを果たしたばかりの女性プレイヤーがEPT Main TourのMain Eventに出現。新鋭から新星となった。2022年に多くの新進気鋭がデビューを果たしたが、最高峰の舞台でITMを果たしたプレイヤーは一握り。女性プレイヤーに限定すれば、WSOP Main EventでITMを果たしたAyaka Ishikawa氏以来か(関連記事)。謎の女性プレイヤーの台頭で、ポーカーファン界隈がざわついた。
獲得賞金:€11,450
ITM回数:3回(#17、#23、Main Event)
ふぁるこん氏が102位で€11,450を獲得!今大会3度目のITMを果たし、獲得賞金だけでなくITM回数部門でも日本人単独トップに躍り出た。
トロフィーを獲得した#23では早朝4時まで激闘。その後は親友との親交を深め、同日に開催されたMain Event Day1bにはレイトレジストぎりぎりでエントリー。勢いそのままで、アベレージ上でDay2に進出。多忙ながら、充実した1日を完璧な形で締めくくった。