2022年最後の3大Main Tourが終了。極寒のプラハに50名弱の日本人プレイヤーが終結し、22人がITMを果たした。
EPTプラハ編の締めくくりとなる今回は、日本人プレイヤーの頂点ー9傑を紹介!
ITM回数:1回(#5)
獲得賞金:€7,060
しゅんぽーかーが堂々の9位。同氏は「Life is Gamble、人生オールイーーン!」でお馴染みのチャンネル登録者数15万人超の人気YouTuber。一発ギャグや罰ゲームで人気を博しているチャンネルであるが、実力は本物。2021年デビューながら既に万ドル超のITMを4回果たしており、WSOP Main EventでもITM経験がある。本記事執筆時点で生涯獲得賞金は国内147位。
KK Pokerプロとして参戦した、自身初のEPTでは#5で日本人最高位を獲得(関連記事参照)。次はPokernewsデビューで世界進出だ。
ITM回数:1回(#48)
獲得賞金:€7,420
8位はYuto Machida氏。同氏は情報が少ないプレイヤーで、海外のITM記録は2020年1月のAussie Millions以来。EPTプラハでは強豪ひしめくMiddle Stakes(Buy-in €2,200)でSemi-Final Tableに到達。日本人8位の成績を収めた。Main Eventにも参戦し、Day2進出を果たした。
ITM回数:1回(#20 Main Event)
獲得賞金:€13,150
Emika Senda氏が唯一の女性プレイヤーとして日本人9傑入り。同氏は2022年8月にEPTバルセロナで海外デビューを果たした新鋭プレイヤー。デビュー4ヵ月目にして欧州ポーカーの最高峰、「鬼門」と呼ばれるEPT Main Tournamentに挑戦。異例ともいえるITMを成し遂げた。ちなみに同氏が2022年のEPT Main EventでITMを果たした唯一の女性プレイヤー。彼女の持つEPT Main EventでのITM実績は別格の輝きを放ち、台頭するポーカー女子ガチ勢の中でも一歩先を進む存在となった。
ITM回数:1回(#20 Main Event)
獲得賞金:€13,150
6位はHiroaki No氏。獲得賞金額はEmika Senda氏と同額であるが、Main Eventでの入賞順位(79位>81位)で6位とした。同氏は2022年のWSOPで海外デビューを果たした新鋭プレイヤー。初参戦のWSOPでは2 ITMで日本人82位の成績を収めた(関連記事参照)。デビュー当時は謎の多いプレイヤーであったが、EPTプラハ Main Eventでの活躍でPokernewsデビューを果たした。アバクロを纏った姿は拝見する限り、アメリカ仕込みのプレイヤーなのか。今後の活躍を注視したい。
【WSOP2022】完全版:日本人獲得賞金ランキング81位-90位ITM回数:3回(#5、#12、#52)
獲得賞金:€15,710
WSOPでダークホースとして活躍したTomoki Matsuda氏が日本人5位の成績を収めた。同氏は2022年のWSOP#78で24位/1,364人のLong Runを果たし、自身初の万ドル超のITMを経験(US$16,860)、そしてPokernewsデビューを飾った。当時から只ならぬ雰囲気を纏っていたが、#12で日本人最高位を獲り(関連記事参照)更に躍進。辛いと言われるEPTで3回のITMを記録。3度のITMは日本人が50名弱参戦した本大会において2位タイのITM回数。Main Eventの入賞はあと一歩のところで逃したものの、大きな存在感を示した。
若手俊英のTomoki Matsuda氏が万€の大台に一番乗り!6人の日本人プレイヤーがITM!!【EPTプラハ】ITM回数:3回(#5、#33、#52)
獲得賞金:€15,910
2022年に最も精力的に活動したYosuke Nakazawa氏が日本人4位の獲得賞金を得た。同氏は東大卒の専業ポーカープレイヤーで主戦場は海外トナメ。2022年3月デビューながら、記録したITMは22回。3大MainツアーではWSOP Main Eventを含む8回のITMを誇る。今回のプラハ遠征は彼にとってほろ苦い経験となったが、高みを目指す強いチャレンジ精神があってこそ。生涯獲得賞金は100KUS$を超えた。2023年は更なる100KUS$を積み上げ、日本を代表するポーカープレイヤーまで飛躍するかー期待したい。
ITM回数:2回(#12、#48)
獲得賞金:€38,560
TOP3の一角は国内ランカーのKen【KING】氏。3位から獲得賞金は5百万円を超える。同氏は言わずと知れた新宿系ポーカープレイヤーで2022年は海外ライブで16回のITMを達成。プラハでは#48で3位の成績を収め、一発で€37,260の賞金を獲得した。同氏にとって万ドル超のITMは決して珍しくないが、実は今回の獲得賞金は今期最高額。
12月は自身の誕生月でもある。極寒のプラハにて最高の仲間たちと特別な時間を過ごすと共に、プレイヤーとしては有終の美を飾った。
ITM回数:4回(#17、#20 Main Event、#23、#53)
獲得賞金:€134,820
WSOPブレスレットに加え、EPTトロフィーを勝ち獲ったふぁるこん氏が日本人2位の成績を収めた。同氏は2021年デビューながら、獲得賞金総額は既に1億円を超える日本を代表するポーカープレイヤー。2022年度の実績は25度の海外ITMとEPTトロフィーを含む3度の優勝を誇る。
改めてプラハでの活躍を振り返ると#23 PLO優勝、Main Event ITM、ITM回数は日本人単独TOPの4回と一騎当千。近年、本当に強い若手プレイヤーが続々とデビューをしているが、彼の比類ない実績の前には皆が霞んで見えるようだ。プラハの地でWSOPブレスレットとEPTトロフィーを有する唯一無二の存在が誕生。日本ポーカー界の歴史に新たな1ページを綴った。
ITM回数:1回(#20 Main Event)
獲得賞金:€361,950
みさわプロが2022年最後の3大Main Tourの日本人王者に輝いた。同氏は国内9位のトップランカーとして活躍するポーカープロ。海外トーナメントに参戦する傍ら、オフシーズンは国内でポーカーの講習・コーチングを行っており、多くの有名若手プレイヤーを弟子に持つ御仁。最近は非公式ながらブレイクダンスのコーチングも行っている模様。
郷愁を感じながら到着した極寒のプラハでは、Main Eventで前人未到のDay 6に到達。最終的にはEPTの歴史上で日本人最高位となる4位となり、50百万円を超える賞金を手にした。日本ポーカー界の歴史を塗り替えた実績は然る事ながら、10時間を超える死闘を6日間続ける体力、集中力そして技術はまさにプロフェッショナルそのもの。この上ない栄光が彼の元に訪れたのは、決して偶然ではない。
2022年の3大Main Tourの幕が閉じました。
当サイトは2023年も世界最高峰のトーナメントに挑戦する日本人プレイヤーを応援いたします!